上信越の山々
2011年11月1日〜3日
雨飾山荘6:13 → 雨飾山山頂9:00 → 雨飾山荘11:45
「この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第187号)」
また、「成果品を、第三者が複製又は使用する場合には、国土地理院長の承認を得なければならない。」
「左の耳は僕の耳 右は はしけやし(いとおしい)君の耳」と、深田久弥が書いたという、かわいらしい双耳峰の雨飾山が見えてきた。
登山口にある雨飾山荘に着くと、あまりにも太い鋼鉄製の柱と梁に、まず驚かされた。
これは、冬の間、2階の屋根までスッポリと埋まり、平らな雪原になるほど積もるためだという。
天井裏を見ると、明治時代に建てられたままという、堅牢な太い柱と梁が幾重にも連なっている。
雨飾山荘を出発し、薬師尾根から雨飾山を見上げる。
道端の、ナナカマド(?)が美しい。
以前、残雪期に軽アイゼンしかなく、途中で下りてきた急な斜面を登り切ると、笹平に着く。
山頂は、すぐそこだ。
山頂に着く。
北を見ると、日本海が意外と近い。
西を見ると、海から長々と続く尾根の先に、朝日岳、雪倉岳、白く雪を被っている白馬岳や平たい山頂の杓子岳、白馬鑓ヶ岳が続いている。さらに遠くには、槍・穂高も見えていた。
かって、この尾根を辿り歩いた、これらの山々を眺めていると、いろんなことが思い出され懐かしい。
来年は再び歩けるだろうか。
下山して、温泉で汗を流し、昼食は蕎麦とする。
明治15年と記された古い木版に、「浴客ハ 必ス志意ヲ虚ニシ 體ヲ寛鮮シ 氣ヲ張ラス 力(ちから)ヲ役(つかわ)セス 申申(もうしもうす) 夭夭(よくよく、穏やかでのびのび)トシ 湯液ノ氣ヲ容納スヘシ」とあった。
妙高山(2454m、新潟県妙高市)
「この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第187号)」
また、「成果品を、第三者が複製又は使用する場合には、国土地理院長の承認を得なければならない。」
燕温泉6:03 → 天狗平8:20 → 妙高山山頂9:45 → 富士見平11:04 → 燕温泉13:38
外輪山に囲まれた平たい妙高山頂の左側から登り、右側の窪んだ火口原を、右回りするような感じで下りてきた。
燕温泉を出発し、北地獄谷に入ると、すぐに尖った山頂が見えてくる。
さらに谷を詰めていくと、乳白色をした光明滝と称名滝が見えてくる。
この辺りが温泉の源泉地らしく、谷川に手をつけると生ぬるく、硫黄の臭いがするところもあった。、
谷筋を離れ、急な斜面を登り切ると天狗平に着く。
ここからは尾根伝いで、見えている長く平らな山頂を目指す。
山頂に近づくにつれ、溶岩が露出した岩尾根となる。
10時前に溶岩がゴロゴロと重なった山頂に着く。
左後方に見えるのは、ゆったりとした火打ち山と、
噴煙が微かに見える?入山禁止の焼山(左端)である。
山頂を下り、火口原の一角にある大倉池で一休みする。
ダケカンバ(?)の白い幹がいい。
この後、火口原を右回りに下って登山口に戻り、乳白色の温泉で、疲れを癒した。
(浅間山)前掛山(2524m、長野県と群馬県の県境)
「この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第187号)」
また、「成果品を、第三者が複製又は使用する場合には、国土地理院長の承認を得なければならない。」
車坂峠6:08 →
黒斑山7:35 →
Jバンド8:27 →
前掛山9:46 →
火山館11:40 →
車坂峠13:05
平らな車坂峠を出発する。
二重の外輪山の外側、第1外輪山の槍ヶ鞘まで登ると、突然、茶色い浅間山が眼前に出現。
右側に長々と続いている第1外輪山を、これから辿っていく。
空中散歩をしているような感じで、仙人岳までやってきた。
左端に見える外輪山にJバンドがあり、ここから火口原へ溶岩の岩棚(バンド)を伝って下りていく。
火口原に下りた所で踏み跡が分からなくなり、左上に斜上する登山道が見えていたので、適当な所を登っていった。
斜上する砂利の登山道を登り切ると、浅間山と第2外輪山(二重の外輪山の内側)との間の火口原に着く。
そこに頑丈そうなシェルターがあった。
ここを直登すると浅間山山頂に至る。ただし、現在は火山活動のため入山禁止となっている。
シェルターから右へ、入山可能な第2外輪山に沿って登っていく。
一番高い所が、前掛山(2524m)である。
悠久かつ雄大。
前掛山から、白い噴煙を噴き上げる浅間山(2568m)を見る。(ズームではないので、実際も、このように見える。)
防寒着を着て大休止。
これから下って行く方を見下ろす。
左のギザギザが牙山で、帰りは、右の第1外輪山をいったん登り返してから、車坂峠へ下って行く。
火口原に下り、賽の河原で一休み。
振り返ると、浅間山が美しい。
今年は、予定していた北アルプにも行かずに、唯一の遠征は、蕎麦と温泉の旅のようになってしまったが、それでも、出掛けてきてよかった。