福島の山々
 2012年10月25日〜27日

うん十年振りに高校山岳部の同級生に出会い、一緒に山梨の瑞牆山へ登り、そのついでに足を伸ばし、福島の百名山に登ってきました。

磐梯山 (ばんだいさん・1819m)

1 行程
  翁島登山口9:30 → 磐梯山山頂11:35〜12:02 → 翁島登山口13:32

 * 週末の天気が悪いことが分かり、途中で日程を1日繰り上げたところ、登山口と予約していた旅館が離れてしまった等のため、朝の登山開始が、この後も遅れてしまった。

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第346号)」

登山ルートは、赤線で示す。

猪苗代湖畔から磐梯山を遠望する。

表磐梯山側の翁島登山口に着く。
左の標識の所が登山口で、ゲレンデに沿って林内を登る。
帰りは、右の猪苗代リゾートスキー場のゲレンデを下りてきた。

カシワの葉が紅葉していて美しい。

中腹から山頂を見上げる。
見えているところまで登ると、山頂は、もう少し上にあった。

山頂に着く。
背後に写っている猪苗代湖や会津盆地が一望のもとに見えた。

山頂の売店。(閉店中)
風はやや冷たいが、天気も良く、多くの人が登っていた。

帰り、ゲレンデを下っていると、地元の人が、茂っているワラビを見て、「放射能で誰も穫らない。」と話していた。
(伸びているのがワラビ。)

西吾妻山(にしあずまやま・2035m)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第346号)」

登山ルートは、赤線で示す。

天元台ロープウェイの駐車場に車を停める。
ロープウェイは運休しているので、いったん県道まで戻ってから、白布峠の方へ歩いて行くと、最初の谷川のところに、この若女平を経て西吾妻山へ登るルートの登山口があり、登山者のものらしい車が2台停まっていた。
林道をしばらく行くと、登山ルートを示す標識があるので、そこから右へ尾根に取り付いていく。
後は、一本道で迷うことはない。

途中で、樹間から、向こうの尾根にロープウェイ終点駅の建物が、見えた。
普段なら、ロープウェイとリフトを乗り継げば、標高1800mまで登られる。

歩きはじめはヒノキ林、次はカラマツ林と広葉樹林、それが終わると広葉樹林の緩やかな道が続く。
積もった落ち葉をサクサクと踏みしめながら登っていく。

麓から山頂まで、この標識が、所々に設置されていて、分かりやすい。

平らな若女平を過ぎたあたりから、少しだけ傾斜がきつくなり、道が川になって、ゴロゴロした石の道となる。
しばらく登ると、傾斜が緩やかになり、見晴らしが開けてくると山頂が近い。
木道のところまで来ると山頂はすぐそこに見える。

山頂は、シラビソの木立の中にあり、見晴らしはない。
2〜3日前に雪が積もったとか。濡れていて座って休む所もないので、戻って西吾妻小屋まで行ってみる。
南側のグランデコのリフトは動いていて、この付近には数人の登山者がいたが、リフトの終了が16時とかで、下りてしまい、もう誰もいない。

登ったルートではなく、山頂から左回りに下って行くと、中大巓が見えてきた。
ここを登り越したところに、かもしか展望台がある。

かもしか展望台からリフトの終点までは、すぐに着く。
ここから、長いゲレンデを下って行く。
リフトやロープウェイが運休していたため、磐梯山や明日登る安達太良山と違い、まったくの貸切状態。静かな山行を満喫できた。

安達太良山(あだたらやま・1700m)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第346号)」

山頂部がポコッと飛び出した、特徴のある安達太良山を遠望する。

あだたら高原スキー場の駐車場に車を停め、そこから林道をしばらく進むと、この登山口の標識がある。

緩やかな道を1時間ほど登ると、平らな勢至平の分岐点に着く。
まっすぐに広い道を行くと県営くろがね小屋、ここを左に折れて山頂を目指す。

分岐点からも、緩やかな道を辿ると峰の辻に着く。
ここで、県営くろがね小屋から登ってくる道と合流する。

峰の辻から、矢筈森には行かずに、まっすぐに山頂を目指したところ、ガスっていて見にくかったこともあり、途中で道がなくなってしまった。
尾根筋を歩く登山者が見えたので、適当な所を登る。
尾根は風が当たり寒かったので、防寒着と手袋を嵌めてから、見えている山頂を目指す。

山頂は、多くの人で渋滞していた。
ガスで見晴らしもなく、休む所もないので、直ぐに下りる。

ゴンドラを利用すれば1時間強で着けるので、土曜日ということもあって、寒いし、何も見えないのに、多くの人が登ってきていた。
ゴンドラ側ルートへ下りてから、振り返ると、この通り。
(ガスで見にくいが、山頂の岩山にも多くの人が登っている。)

上り優先なので、なかなか下りられず、やっと着いたゴンドラ山頂駅からは文明の利器を利用する。
あっという間に下られた。

阪神大震災の朝、県庁へ向かって歩いているとき、あまりの被害の大きさに、思考停止状態に陥り、何もすることができず、負い目となっているようなこともあって、浜通りの方へ行ってみた。
峠とも言えないような小さな坂を越えると、田圃にセイタクアワダチソウの黄色い花が一面に咲いている。私の地方でもそうですが、「こちらでも、耕作放棄が進んでいるな。」と思いながら、少し走ると、浪江という道路標識があった。
神戸の時と違い、道は痛んでいないし、建物は壊れていない。
 
ただ、警邏中のパトカーや除洗中につき徐行という看板、テレビでよく見る白い上下の防護服に防護マスクの交通整理員(小さく白く見える人)が重々しい。
どこにでもある明るい陽射しの農村風景なのに、ひと気のない、この異常な静かさに、先に進めなくなって、すぐに引き返した。
福島の方々や被災地のみなさんの日常が、一日も早く戻られることを願うばかりです。


この後、これも百名山の筑波山に登って帰った。

1 行程
  天元台ロープウェイ湯元駅駐車場9:25 → 若女平(わかめだいら) → 西吾妻山12:35〜12:50 → かもしか展望台14:05 → 湯元駐車場15:20

1 行程
  あだらら高原ゴンドラリフト乗場駐車場8:45 → 勢至平(せいしだいら)9:45 → 安達太良山10:51 → ゴンドラリフト終点11:55 → ゴンドラで駐車場まで下りる   

日本百名山一覧表

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