立山室堂から笠ヶ岳縦走
2006年9月27日〜10月2日

 昨年、剣岳と立山を登ったので、今回は、その続きである立山室堂から薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳にかけて
の縦走を計画した。結果は、それぞれ個性のある美しい山々で、期待していた以上の山行となった。

第1日目
 2006年9月27日の夕方、立山の雷鳥沢野営場に着く。

第2日目(9月28日)
 雷鳥沢野営場6:00→一ノ越7:46→浄土山南峰8:27→鬼岳9:00→獅子岳10:00→五色ヶ原山荘11:30→五色ヶ原テント場11:55

テントを出ようとしたとき雨が降り出す。もう一度靴を脱ぎ
、様子を見る。しばらくすると雨が上がったので、雨具の
ズボンにスパッツを付け、雷鳥沢野営場を出発し、一ノ
越へ向かう。

一ノ越への登りから、これから登る浄土山を見上げる。

ガスが晴れてきた浄土山南峰への登り。

浄土山南峰から立山の雄山を振り返る。

岩山の龍王岳とか鬼獅の山腹を巻き、獅子岳から五色
ヶ原を見下ろす。遠方右側に薬師岳が見える。
途中で荷揚げ用の装備を担いだ小屋の人らしい方から、
「スゴ乗越まで行くのか。」と尋ねられたので、逆に「行け
ますか。」と尋ねたところ、しばらく腕時計を見ておられた
が「頑張れば行けるだろう。」と言われた。
また、スゴ乗越小屋が閉まっているので、薬師岳に行く
のを諦めて引き返す人とも出会った。

ザラ峠を登りきり五色ヶ原に着いた。後方中央が薬師
岳である。

ガスが晴れてきた五色ヶ原と五色ヶ原山荘。翌朝
に登っていく、なだらかな鳶山も後方に見える。
雷鳥沢野営場をもう少し早く出発しておれば、スゴ
乗越へ行くことも考えたが、昼前になるので、無理
をせずここに泊ることにした。

五色ヶ原テント場へ午前中に着く。午後は、人影のな
い静かな高原を散歩したりベンチで昼寝したりして過ご
す。
中央右の白い建物はトイレで、その右下に給水施設が
ある。ただし、水は出なかったので、小屋から分けても
らう。
後方は、今日歩いてきた獅子岳(右)と鬼岳(左)であ
る。

第3日目(9月29日) 薬師岳
 五色ヶ原テント場4:32→鳶山5:28→越中沢岳7:09→スゴ乗越小屋9:48→間山11:04→薬師岳13:29→薬師峠テント場15:19

ヘットライトを点け、霜の降りた木道を滑らないように
注意して進む。はじめての山なので、周囲が見えな
いと道が正しいかどうか分からず、なんとなく不安で
ある。それと、このあたりは景色のよいところらしいが
、暗くてよく見えないのが残念だ。
だいぶ明るくなってきた鳶山から、越中沢岳(左)と遠
くに薬師岳(右)を望む。

朝日があたりだした越中沢岳への登り。ここから北側
へ谷筋がまっすぐ伸び、富山平野まで繋がっているの
がよく見える。越中沢岳という名前に合点がいった。
 

越中沢岳への途中から薬師岳を見る。

越中沢岳からなだらかな五色ヶ原(中央)を振り返る。
後方中央の一番高い山が立山である。

北薬師岳から薬師岳を見る。カールの底に、
まだ雪が残っていた。

薬師岳の下りから赤い屋根の薬師岳山荘と、薬師峠(
中央の鞍部)を見下ろす。その先の、なだらかな尾根
が太郎兵衛平である。
今日の宿泊地も近いので、この後、山荘のテラスで同
席したご婦人方と一緒にコーヒーをいただく。
室中に入っていないのでよく分からないが、笠ヶ岳山
荘とともに、もう少し年をとりテントが担げなくなったとき
に、泊ってみたい小屋だなと感じた。

今日の宿泊地である薬師峠テント場。トイレと給水施
設は、ここから30mくらい右下にある。
太郎平小屋まで行って届けをしてからテントを張る。

第4日目(9月30日) 黒部五郎岳
 薬師峠4:05→太郎平小屋4:25→北ノ俣岳6:05→赤木岳6:41→黒部五郎岳9:17→黒部五郎小舎11:15→三俣蓮華岳13:23→双六岳14:42→双六小屋テント場15:32

赤木岳から黒部五郎岳を眺める。遠くに笠ヶ岳(右端)
も見える。

中俣乗越から登り返し、黒部五郎岳が近づいてきた。
驚いたことに、こんな所で隣町の人と出会った。なん
でもあるものですね。

快調に黒部五郎岳に着いた。山頂からカールと五郎平
(中央左の鞍部)を見下ろす。真ん中の山並みには、左
から三俣蓮華岳、丸山、双六岳が連なる。遠方の稜線
は、左から槍ヶ岳、キレット、穂高岳である。

黒部五郎岳から薬師岳(左)を振り返る。遠方真ん中
に立山、剣岳も見える。山腹の道は、今から下るカー
ルの底へのルートである。

カールの底から紅葉の黒部五郎岳を振り返る。

五郎平。この右側に黒部五郎小舎がある。

三俣蓮華岳(右)への登り。このあたりで少しへば
ってきた。
双六岳からの槍ヶ岳を期待していたが、雲が懸っ
ていた。

今夜の宿泊地であるテント場と、設備の整った双
六小屋。きれいなトイレもあった。

第5日目(10月1日) 笠ヶ岳
 双六テント場4:12→弓折分岐5:17→大ノマ岳6:43→笠新道分岐8:32→笠ヶ岳9:46→笠新道分岐11:15→笠新道登山口15:12→新穂高温泉16:35

第6日目(10月2日) 帰宅

大ノマ岳から笠ヶ岳を眺める。早朝出発だと、暗いう
ちは撮れないし、ややあかるくなっもシャッター速度が
遅くブレたものばかりで、やっとましな写真が撮れた。
それと、今回は北から南へ縦走したが、山頂に朝日
があたる南から北への方が、写真撮影には都合がよ
いかもしれない。

秩父岩付近から均衡のとれた笠ヶ岳を見上げる。

笠新道分岐から近づいてきた笠ヶ岳を見上げる。

時間帯がずれているのだろう誰もいない静かな笠ヶ岳山
頂に着いた。

山頂から、ゴツゴツした槍ヶ岳や穂高岳を眺めなが
ら、来年の山行計画を考えていた。

それから、縦走してきた(左から)黒部五郎岳、薬
師岳、立山等をしばらく眺めていた。
下に見える赤い屋根の笠ヶ岳山荘のテラスでも、
来し方や行く末などを思いながら、のんびりとコー
ヒーをいただく。
この後、雨が降り出し、雨具にスパッツという完
全武装で下ることになるのだが、それ以外は、秋
晴れのなか、はじめての山々をゆっくり楽しめた
山行であった。

日本百名山一覧表

日本アルプス等一覧表

スゴの頭付近から薬師岳を見上げる。赤い屋根のスゴ乗
越小屋は、既に閉まっていて水はなく、ここでの幕営には
、水を確保しておくこと。
           行           程  日本百名山
 第1日目  自宅 → 立山の雷鳥沢野営場  
 第2日目  雷鳥沢野営場 → 浄土山 → 五色ヶ原テント場
 第3日目  五色ヶ原テント場 → 薬師岳 → 薬師峠テント場  薬師岳
 第4日目  薬師峠テント場 → 黒部五郎岳 → 双六小屋テント場  黒部五郎岳
 第5日目  双六小屋テント場 → 笠ヶ岳 → 新穂高温泉  笠ヶ岳
 第6日目  新穂高温泉 → 自宅

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承
認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものであ
る。(承認番号 平19総使、第371号)」

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号平19総使、第371号)」

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号平19総使、第371号)」

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平19総使、第371号)」

登山ルートは、赤線で表す。