乗 鞍 岳 3026m 2004年10月15日 |
1 行程
アイミックス自然村5:45→林道終点6:40→中洞権現(日影平)9:26→乗鞍岳11:02〜11:20→
中洞権現12:20→林道終点14:30→アイミックス自然村15:30
2 記録
高根村から乗鞍岳を見上げる。実は、この写真は、
下山して帰る途中で撮ったもので、前日は雲が懸か
っていて頂上は見えなかった。
朝起きると、時雨模様で、雪も混じっていた。アイゼンを
持ってこなかったので迷ったが、午後から天気が良くな
るという予報を信じて、行けるところまで行くことにした。
林道終点から最初の尾根までの登りは、高低差300mく
らいなので、大した登りではない。尾根に出てから道に
雪が積もりはじめた。
写真の森林限界までは、トロトロと林間を登り、1時間以
上かかった。以前に、「このルートは笹で大変だった。」
という記録をインターネットで見たことがあるが、その後
手入れされたのであろうか、雪が積もっていることを除
けば、歩きやすい道であった。
森林限界を出たときガスが晴れ、雪煙のあがる日影平
の頂上が見え感激したが、ここからハイマツがじゃまをし
、勾配もきつく、なかなか登れなかった。
日影平から屏風岳(左)と大日岳(右)を見上げる。
日影平は、凸凹のある広大なところで、ガスれば
迷う所だろう。
屏風岳と大日岳をトラバース気味に登る途中で、
積雪によりルートが分かりにくく大日岳を剣ヶ峰と
見間違えて登りかけた。
写真の大日岳と剣ヶ峰(中央)との鞍部(左の低い所)
では、飛んできた小石で眼鏡が傷付くくらい風が強く、
立ち往生することもあったが、風自体は真冬の風では
なく、この点は助かった。
鞍部からルートは、多分、北側に回り込んでいるようだ
ったが、風が強かったため、風下になる写真の岩尾根
を直登し、氷結した剣ヶ峰頂上に11時過ぎに着く。
雪と風のために、大分時間がかかってしまった。
剣ヶ峰から摩利支天岳側を見下ろす。
山頂には、誰かいるだろうと思っていたが、雪の
ため道路が不通になり、人の気配はまったくな
かった。
剣ヶ峰山頂から大日岳を見る。左遠方には、明日登る
予定の御嶽も眺められた。
頂上には、15分間ほど居て、雲が湧いてきたのでル
ートを見間違えないよう早めに下山する。
先ほど登ってきた尾根を下ろうとすると、「この先危険
、立入禁止。」という看板とロープが張られていたが、
登ってきたところなので、そこを下った。
下りでは、雪でルートを示す赤いペンキが隠れ、道
が分かりにくかった。特に、日影平から広い尾根を
下るとき、雪の上に付いているはずの足跡も風で
飛ばされ、分かるはずの道が分からず、行ったり来
たりした。
樹林地に入ると風も止み、休憩しながら、下ってき
た日影平を振り返った。
午後3時半に、アイミックス自然村からすぐ上の一般
車両通行止めの箇所に帰り着く。
秋晴れの新雪の中、乗鞍岳を一人占めにできた一
日だった。
静かで乗鞍岳の山容の大きさが分かるゆったりとし
たルートなので、みなさまにお勧めします。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地形画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第371号)」
登山ルートは、赤線で表す。